2016年3月12日土曜日

MBA卒業と『本』の出版!!


MBA卒業

私のMBAは昨年(2015)の12月で終わり。
妻の仕事の関係で3月までシドニーにいることになった。
残りの三カ月をどう過ごすかを考えた結果、三つの目標を立てた。

ひとつは、これからのキャリアに活かせることをやりたかったので、
無償のインターンシップを自分が興味のある企業に提案した。
結果はうまく採用されて、1月いっぱいはそのプロジェクトで費やした。

二つめは、シドニーならではの時間を妻とじっくり過ごすこと。
12月の初めに、いつも仲良くさせてもらっているポーランド人カップルと一緒に
オーストラリアで一番高い山、コウシエスコ山へ行って来た。
ユーカリの木肌が太陽に反射して山が白く見えるので、Snowy Mountainと呼ばれている。
一月のなかばには、ニュージーランドにも遊びに行って来た。
どちらも自然を満喫して楽しかった。


そして三つめは、今までこちらでアップさせてもらった記事をまとめて本を書くこと。
ブログの記事は、一つ一つのトピックについて独立して表示されるので、
なかなか物語のように流れとして書くのは難しい。

『40からのMBA留学』の出版!!

そこで、このブログをスターした初めから、体験記としてしっかりまとめたいと考えてきた。
なるべく新鮮な情報を早く多くの皆さんにお届けしたいと思いキンドル本出版にした。

基本は今までこちらで公開してきた内容がベースになっているが、
よりストーリーとして流れの感じられるようにしたかったので、
かなりの部分を書き足した。

ある期間は、学校のタスクに忙しくてなかなか書けなかった部分も今回は入っている。

この本は、40代になろうとしている人、
もうすでに40代の人で、現状に行き詰まりを感じている人、
何か新しいことに挑戦してみたい人に向けたエールである。

読んだ後でなんとなく勇気が湧いて、
新しいことをやってみようかと思ってもらえれば幸いだ。


今回の出版に伴い、一部のコンテンツ公開を終了させていただいた。

今までご覧いただいていた方も、初めての方も、
出来れば、こちらの本で再度お目にかかれることを楽しみにしている。



今までこのブログを通してお付き合いいただいた
皆さんとはこれでしばしのお別れである。

私たち夫婦は、これからの人生の再スタートに向けて
新たな気持ちで次なるアドベンチャーに繰り出そうとしている。

それでは、皆さんの人生にとっても良い旅でありますように!
Bon Voyage!!

→MBA取得後のキャリアシフトについては、
アフターMBAより引き続きご覧ください!













2016年2月5日金曜日

キャリアチェンジを目指すMBAホルダーたち!


キャリア・トランジション

MBAを学びに来る人たちは、たいてい働いていた会社を辞めて来なければならない。
私のように自費留学でも休職を認めてくれるような企業も昔に比べれば増えていると思うが、
日本以外の国からの留学生はだいたい9割方、前職を辞めて来ている。

各国から来たクラスメートとキャリアについての話をしてみると、
将来についてどうしたいかについて、だいたい二手にわかれる。

(1)ひとつは、自分が今まで培ってきた専門職を更に発展させるために来る人達。

(2)もう一つは、何だかわからないけど現状のワークスタイルに疑問を抱いて、
      新しい可能性を探しに来てるひと達。

(1)の人たちは、だいたい何が自分に足りないのかを分かって来ているので、
ただそれを補うために来ている。

エンジニアやファイナンシェアが、
人事やプロジェクトマネジメントなどの専門以外の知識を包括的に得ることで、
同じ産業内のもっと統括的な立場の仕事を目指したいというような話が多い。

どちらかというと、30代前半くらいまでの若い世代がこちらのグループかとおもう。

(2)の人たちは(こちらに私は入ると思うが)、
長年同じ産業で専門職を行ってきたが、
ある程度その分野ではやりつくした感があり、昔ほどの情熱が薄らいできて、
とりあえず前職と同じ仕事は、次のキャリアとしてはないかな?
と感じている人が多いので、
MBAで俯瞰的な視野を学びながら、
ワクワクするような次のゴールを見つけに来ている。

新しい分野での起業も念頭に入れて来ている人たちもなかにはいる。

こちらは、年代的には私と同じ40代前後、
またはもっと年配の方々に多くみられる心境なのではないかとおもう。

どちらのグループであっても、皆さん前職から次の新しいチャンスに向けて
移行する時期でもあるので、MBAのプログラムもさることながら、
再就職に向けての学校側のサービスはどれくらい充実しているのか?
というところは入学に際しても気になるところだ。


学校による転職サービスは?

私は休職組なので、あまり気にかけていなかったが、
学校に通ってみていろいろなサービスがあるのを知った。

例えば、入学するとすぐに、
「Career Hub」という就活専門のサイトに自分のアカウントが配られる。
その中で、インターンシップを始め、
学校宛に来る採用情報を検索することができるようになっている。

それ以外に毎月1から2回のペースで、
CV(こちらの履歴書)の書き方やインタビューの模擬練習など、
海外の企業に初めて応募する学生向けの講座も多く開かれている。
これらはすべて無料。

私は、ビジネスのネットワーキングに使われてるLinkedInを
効果的につくる方法の講座に参加したのだが、
プロフェッショナルのためのネットワークなので、
その後のつながりを維持するツールとして非常に役に立っている。

「CareerHub」や講座以外にも、
一対一のカウンセリング、そしてこれも面白いと思うのだが、
MBAの選択科目のひとつにInternational Workplace Practiceといって
実際に企業にインターンシップとして仕事を経験するなど
プログラムの一環として行われるものがある。

こちらは他の科目と同様、有料になるが、
MBAの科目としてもクレジットがもらえるので、勉強しながら就活できるという
一石二鳥のサービスになる。

※→http://www.uow.edu.au/careers/wlp/gwp900/index.html

学校を離れて、皆どのような就活をしているのかというと・・・
インド出身のある女性は、LinkedInを通して
自分の関心あるSNSマーケティングの会社に
Unpaid(無報酬)のインターンシップを得ていた。
午前中は、インターンシップ、
夕方から学校というかたちで通ったのちに、
卒業後は同じ会社に採用が決まった。

フルタイムのMBAでも、週に20時間は働いても良いことになっているので、
彼女のように既に行きたい産業が決まっていて
少しでも早くオーストラリアでの仕事の経験を積みたい人には、
働きながら学ぶという選択肢も有りだとおもう。


ブレーキをかける

ただ、40を過ぎた私のMBAにたいする思いは、第一章でもお話しした通り、
仕事から離れて、ふりかえりの時間をつくることも
目的のひとつなので、ここまで来てあえてまた仕事とは意図的に考えなかった。

仕事をしていると次から次へとタスクに追われながら、
まるで高速道路を突っ走っているような状態になる。

まわりの景色もびゅんびゅんと変わっていくし、いくつものインターチェンジを過ぎて、
目的地に近づいていくという高揚感はあるが、
一度走り出したらブレーキを踏めない恐ろしさがある。

目的地が明確な(1)の人は、走り続けていてもよいかもしれないが、

「ちっと待てよ…今どこにいて、これからどこに行くんだっけ?」

という私のような場合は、スローダウンして、インターチェンジから普通道に降りて、
入り組んだ高速道路の行方や足元の風景をよく確かめる時間が必要になる。

走り続けても、ブレーキがなければ惰性で行くしかないが、
ブレーキがあれば立ち止まって折り返すこともできるし、
行先のバラエティも格段と増えてくるではないか。

あえて仕事から離れて、アカデミックに戻るとは、
ハイスピードでも耐えうる質の高いブレーキを
学びを通して搭載することだと思っている。

そのためには、自分がまず静止する(仕事から離れる)。
静止することでかすんで見えた景色がはっきり見えてくる。
ここが学びの原点だと思う。

INSEADのMBA教授の著書

MBAをやるとビジネスに対してより俯瞰的に
そして複眼的な視野を身につけることができる。

そうなると、多くのひとが、起業など目に見えて大胆なキャリアチェンジをしてみたくなる。

私も始まりの科目を取っているころ、ゴールを正確に設定して、
いつまでに何を達成するか小さなタスクにブレークダウンして、
それに向けて着々と遂行する、というようなSMARTゴールのイメージで
自分の今後のキャリアについても考えてみたりもしていたが、
INSEADのIbarra教授の著書『ワーキング・アイデンティティ』に出逢ってから
その考え方が180度変わってしまった。

MBAこれからの人、最中の人、そして今の仕事に疑問の人に
こちらの動画で、自分の人生やキャリアについてよーく考えてもらいたいと思う。

Seven Lessons About Career Change by Professor Ibarra


引用
Ibarra, H. (2003), Working identity: Unconventional strategies for reinventing your career, Harvard Business Press.


2016年2月2日火曜日

奨学金をゲットする!!

※キンドル本出版のため、遡って書いています。

ふとしたきっかけで奨学制度を知る

もうひとつ早めに入学が決まっていて良かったことは、
奨学制度を事前に知ることが出来て、応募したら受かったことだ。

学校ごとの奨学制度については、エージェントが事前に伝えてくれることではないでの
全てが自分の裁量にかかっている。


応募したのは、インターナショナル生向けに出しているPartial Scholarshipという
授業料の25%を学校が負担するというもの。

こちらは(2014年5月28日)、
いよいよ翌日の朝にオーストラリアへ旅立つというときに
学校のホームページでスケジュールを確認していたら、
シドニーキャンパスに来るインターナショナル生に限定して
スカラシップの募集をしていたのをたまたま見つけた。

募集の条件は、大学の総合成績(GPA)が4段階評価で3.5以上の人で、
学校から出された質問に答えるかたちで
400文字程度のエッセイを提出しなさいということだった。

学校からの質問は、

MBAにたいするモチベーション、
MBAで学ぶことで将来のゴールにどう貢献するか、
またクラスメートになる同士に貴方がもたらすことのできる価値とは?

というものだった。

ラブレターのように熱いエッセイ


「こんなの見つけたよ」と妻に私。

妻「25%も割り引かれるの!?締切はいつまで?」

私「今月中だって」

妻「えーじゃあシドニーに着くころだから無理だね。」

私「いやっ、25%ということは、100万円以上の割引だから、ダメもとでこれから準備するよ!」

「明日から行くのに、むりしないでよー」と妻。


渡豪の前にすでに充分準備する時間があったので、
前日はあまりバタバタしていなかった。
早速、スカラシップの申請用紙に必要事項を記入、
エッセイを2時間くらいで書いて、最終チェックを妻にしてもらう。

「こんなに熱く語って大丈夫?」

といつも私の発言には、冷静に反応する妻。

プルーフリード(文法や文章がおかしくないかをチェックする)だけでいいのに、
内容についても意外と痛い所をついてくる。

「んー、た、確かに夜遅くに書いてるから、
ラブレターみたいに盛り上がってるのかもしれないけど、
やっぱり、アッピールも必要だからこれくらいでちょうどいいんだよ!」
とよくわからない私の言い訳。

「ふーん」と納得しない返事をする妻を尻目に
そそくさとそのままで学校へ送ってしまった。


結果は驚きの採用!!


その後シドニーに着いて、
アパートを見つけたり、
家具やら必需品を揃えたり、ネット環境を整えたりして
すっかりスカラシップのことなど忘れていた頃に学校から「採用」のオファーレターが来た!

「スカラシップがとれたよ!」と会社から帰った妻に言うと、

「えっ、スゴイじゃなーい!あの情熱が伝わったんだね!」

妻にしてみると、あのMBAを前に熱く語ったエッセイが
どのように審査員たちにインパクトをもたらしたかが不思議な様子だった。

今ここで、エッセイの内容を公表できないのが残念だが、
卒業後の今になって見返してみると、
確かに少し「こっぱずかしくなる」ような内容ではないこともはない。

自分で言うのもなんだが、MBAに対する「ひたむきさ」とか、
どう貢献したいかをはっきりと述べているところが良かったのではないかと。

ここまで書いていて気付いたのだが、
ラブレターにも似ているところはないだろうか。
想いを寄せる人への「ひたむきさ」
どれだけその人に「捧げる(give)」ことができるかを書くところなど(今はテキスト?)。

ということは、スカラシップ獲得の一番の要因は、
夜中に盛り上がってラブレターのごとくエッセイを書いたことになるのか…
それとも、20年来の仕事人生がいぶし銀の文章を醸し出したか…

なぜ採用されたかは最終的には分からないが、
結果として100万円以上セーブができるのは実に有り難い。


学校側から来たオファーレターのなかに、スカラシップの条件として、
予定通りの期間で科目を履修することなどが書いてあったのだが、
そのなかに、すべての科目のアベレッジで60%以上の成績を確保すること、とあった。

この6割以上が、私にとってどれくらい難しいものなのかが
受け取った当時には分からなかったので、
心配するところはあったが、ダメもとで出したものが採用されたのだから、
これだけの成績が取れるかどうかも、ダメもとでやってみるしかない!と覚悟を決めて、
オファーレターにサインをして次の日に返信したのであった…




※今年(2016年)MBAでシドニービジネススクールに入学するインターナショナル生は、
最後に履修する2科目の授業料が免除される奨学制度が立ち上がったようだ。
詳細は、こちらでご確認を!

http://sydneybusinessschool.edu.au/future/scholarships/UOW200924.html